【7月1日 AFP】女子サッカー米国代表のアレックス・モーガン(Alex Morgan)は、2日に行われるイングランドとのW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)準決勝を控え、チームが大会連覇を果たせるのであれば、大会得点王を喜んで諦めると話した。

 ここまで5得点をマークしているモーガンは、チームメートで好調のミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)やイングランドのエレン・ホワイト(Ellen White)、すでに敗退が決定しているオーストラリアのサム・カー(Sam Kerr)と並び得点ランキングで首位タイに立っている。しかし、米国がタイを13-0で下し、同チームにおける最大点差で勝利した一戦で5得点を挙げてからはネットを揺らすことができていない。

 モーガンは30日に行われた記者会見で、「チームメートの中から得点王が出てほしい」とコメントした。

「(得点王は)とても名誉なことだが、それは私の目標ではない。私が目指しているのはチームのW杯優勝に貢献することだから、得点が決まり続けさえすればうれしい。私のゴールはないけれど、チームとしては決め続けている」

 ともに2-1で勝利した決勝トーナメント1回戦のスペイン戦と準々決勝のフランス戦で全4ゴールをたたき出し、チームを4強に導いたラピノーは、得点王争いでモーガンに並んだ。

 一方、スウェーデンとのグループステージ最終節で後半からベンチに下がったモーガンは、トップフォームには届いていないものの、先日のフランス戦ではラピノーが挙げた2ゴールの場面で重要な役割を果たした。

 先制点となったラピノーのFKを獲得したモーガンは、試合を決定付ける2点目をアシストしたトビン・ヒース(Tobin Heath)にスルーパスを出していた。

「ミーガン・ラピノーはスペイン戦とフランス戦で、チームを背負い込んだ。そういった存在の選手が、他の選手を成長させたり、このチームを支えたりする助けになる」 (c)AFP