【6月27日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、マンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するリロイ・ザネ(Leroy Sane)の補強に失敗した場合、FCバルセロナ(FC Barcelona)のウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)の獲得を検討するだろうと、26日に独紙ビルト(Bild)が報じた。

 アリエン・ロッベン(Arjen Robben)とフランク・リベリ(Franck Ribery)が今夏チームを離れるため、新シーズンを前に前線の強化を目指しているバイエルンは、ドイツ代表のザネを狙っている。

 同紙は、「ザネを補強できなかった場合、バイエルンにはウスマン・デンベレという選択肢もある」と記した。

 現在22歳のデンベレは、2016年に1500万ユーロ(約18億円)でレンヌ(Stade Rennes FC)からボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に渡る前にもバイエルンへの加入がうわさされていた。

 その1年後、デンベレはブンデスリーガ史上最高額となる1億2500万ユーロ(約153億円)の移籍金でスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に加入した。

 デンベレとバルセロナの契約は2022年まで残っており、バイエルンに同選手を獲得するだけの余裕があるかは疑問が残る。

 バイエルンは今年の初め、クラブ記録となる8000万ユーロ(約98億円)という移籍金でリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)を補強するなど、ウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長が「クラブ史上最大の投資プログラム」と称すほどの戦力の若返りを図っている。

 しかし、ここ数週間は補強の動きが停滞しており、ヘーネス会長は本命であるザネを獲得するには移籍金がかかりすぎると公に認めている。

 また、ヘーネス会長は先月、今年は1人の選手を獲得するのに1億ユーロ(約122億円)以上はかけないと主張していた。(c)AFP