【6月26日 AFP】イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のダービー・カウンティ(Derby County)は25日、プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に対し、フランク・ランパード(Frank Lampard)監督と交渉するための許可を与えたと発表した。これにより、ランパード監督は指揮官としてのチェルシー復帰へ前進している。

 ダービーは発表文の中で「われわれはチェルシーに対し、不在となっている指揮官の座について、フランク・ランパード監督と交渉するための許可を与えた」と記した。

「両チームともにプレシーズンの到来が刻一刻と近づいており、今回の発表がチェルシーの速やかな交渉終結につながることを願う」

 MFながら2001年から2014年にかけて211得点をマークし、チェルシーの最多得点記録を持っているランパード監督は、同チームでプレミアリーグを3度制覇。また、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)やヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)など計13タイトルを獲得した。

 しかし、ランパード監督の指導者としての経験はわずか1年であり、今季はダービーを率いてプレミアリーグ昇格にあと一歩と迫るも、プレーオフ決勝でアストン・ビラ(Aston Villa)に敗れた。

 先日、チームを率いていたマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)氏の退任が決まったチェルシーは、新監督の招へいに動いている。

 前監督のサッリ氏がサポーターから支持を得られなかったことを受け、チェルシーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)会長は、転換期となり得る難しいシーズンでファンの心をつかむためにも求心力の高い人物を頼りにしている。(c)AFP