【6月25日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が、自身が所有するレストランで働いていた男性が飲酒運転による事故で死亡し、男性の両親から提訴されていた裁判で、同選手に対する訴えが取り下げられていたことが分かった。同選手の代理人を務めるバリー・ポストマン(Barry Postman)氏が、24日に明らかにした。

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 米フロリダ州ジュピター(Jupiter)のレストラン「ザ・ウッズ(The Woods)」の従業員で、昨年12月に亡くなったニコラス・イメスベルガー(Nicholas Immesberger)さん(24)の両親は先月、息子がレストランで「泥酔」するまでアルコールを提供された後、自分の車に乗せられたとしてウッズらの責任を追及していた。

 レストランと、その支配人でウッズの恋人でもあるエリカ・ハーマン(Erica Herman)さんを相手取った裁判が現在も続いている中で、ポストマン氏は同選手への訴えを取り下げたのは「まさに適切」な判断であると評価した上で、「状況は悲劇的なものであるが、イメスベルガー氏の交通事故は、本人が亡くなった夜に下した多くの判断が引き起こしたものであると最終的には結論づけられるだろう」とのコメント文を発表した。

 ウッズ側は、今月提出された裁判所文書の中で、原告が「有名人を訴えようと急ぐあまりに」不適切な訴訟を起こしたと反論していた。

 フロリダ州パームビーチ郡(Palm Beach County)で起こされた今回の訴訟では、イメスベルガーさんがアルコールの常習で問題を抱えていることを知りながら、ハーマンさんやレストランの同僚が酒を提供していたと原告側は主張している。(c)AFP