【6月24日 AFP】サッカー日本代表の森保一(Hajime Moriyasu)監督は23日、勝利必須となるコパ・アメリカ(2019 Copa America)のエクアドル戦で、18歳の久保建英(Takefusa Kubo)を再び起用することを検討していると明かした。

 ブラジルで開催されている今大会の直前にスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)移籍が決定した久保は、0-4で敗れたチリとのグループステージ初戦で先発出場を果たし、20日のウルグアイ戦でも途中出場した。

「日本のメッシ」という異名を持つ久保は、大会前に行われた国際親善試合で代表デビューを飾ったばかりだった。

 エクアドル戦を翌日に控えた森保監督は、「あすはグループリーグを突破するために戦う。久保の起用については、きょうの練習を見て最終的に決める」とコメントした。「チリ戦で分かったように、彼は十分スタメンで出るだけの力を持った選手」

 最終節を前に日本に提示されている条件は、勝たねば敗退というシンプルなものだ。

 エクアドルも日本とまったく同じ条件下におり、仮にこの試合が引き分けで終われば両国は敗退となり、パラグアイがペルーとともに各組の3位チームのうちの成績上位2か国として準々決勝に進むことになる。

 日本が招待国としてコパ・アメリカに出場するのは今回が2度目。初出場となった1999年大会、2-3でペルーに敗れた日本は、開催国のパラグアイにも0-4で黒星を喫し、グループステージ最終節ではボリビアと1-1で引き分けたため、同大会ではいまだに白星を挙げられていない。

 今大会には日本のほか、第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)を制したカタールも招待されており、パラグアイのエドゥアルド・ベリッソ(Eduardo Berizzo)監督やベネズエラのラファエル・ドゥダメル(Rafael Dudamel)監督からは批判を浴びている。

 しかし森保監督は、そうした論争に引きつけられることを拒否した。「(批判に対して)私たちにはどう返していいか分かりません。チームは試合に向けてチーム作りをしている」

 森保監督は来年行われる東京五輪を見据え、今大会に23歳以下の選手が主体となっているチームを派遣したことで物議を醸した。五輪の男子サッカーでは、オーバーエイジの3人を除き選手に23歳以下という年齢制限がついている。

 森保監督は、何人かの主力選手の招集に関するクラブとの交渉が失敗に終わったことに関してはどうしようもなかったと明かした。「現在の日本は最強ではないかもしれないが、条件の中でベストな選手たちを連れてきた」

 また、いつかアジアカップにブラジルが招待されることになればどう思うかと問われた森保監督は、「大会が決めたことなら、決められた中でやるだけ」と答えた。(c)AFP/Esteban ROJAS