【6月23日 AFP】(更新・写真追加)カンボジア南西部シアヌークビル(Sihanoukville)で建設中だった7階建てビルが崩壊した事故から一夜明けた23日、犠牲者の数は18人に増えた。現場では兵士や警察官、医療関係者ら1000人以上が、徹夜で救助活動に当たった。

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 当初、22日未明に起きた崩壊事故による死者は7人とされていたが、これまでに確認されている死者は18人、負傷者24人となっている。がれきに埋もれた生存者の捜索は、現在も続けられている。

 生存者の一人はAFPの電話取材に、22日の午前4時ごろに大きな破裂音がして床が震え、突然ビルが崩れたと語った。当時は作業員約70人と中国人電気技師らが、ビル内の各階で睡眠をとったり休憩したりしていたという。

 完成間近だったビルの崩壊事故は、カンボジアで近年最悪の崩壊事故となった。

 事故との関連で、ビルの中国人所有者、建設会社の社長、請負業者ら4人が身柄を拘束された。さらに、カンボジア人の土地所有者が尋問のため、州政府庁舎内に身柄を置かれている。

 崩壊事故が発生したシアヌークビルは沿岸のリゾート地。最近は中国からの投資が急増し、カジノ建設など観光地化が急速に進んでいる。(c)AFP