【6月23日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は22日、決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、ノルウェーが1-1で迎えたPK戦でオーストラリアに4-1で勝利し、準々決勝へ駒を進めた。

 試合はイザベル・ヘルロフセン(Isabell Herlovsen)のゴールでノルウェーが先制したが、オーストラリアも終盤にエリーズ・ケロンド・ナイト(Elise Kellond-Knight)のCKが直接ゴールに入って追いつき、そのまま延長戦にもつれ込んだ。

 迎えた延長戦ではオーストラリアに退場者が出たものの、両チームともに決勝点を挙げることはできず、試合はPK決着に持ち込まれた。そしてオーストラリアの2選手が失敗する中、ノルウェーは最後のイングリッド・エンゲン(Ingrid Engen)も含めた4人全員がキックを成功させ、1995年大会の覇者がベスト8入りを決めた。

 PKに成功した選手の1人、キャロライン・グラハム・ハンセン(Caroline Graham Hansen)は「まるで、みんな人生のすべてをPKの練習に費やしてきたみたいなPK戦だった。とても落ち着いていたし、チームみんなで勝った素晴らしいPKだった」とコメントした。

 ノルウェーは準々決勝でイングランドとカメルーンの勝者と対戦する。一方のオーストラリアはPK戦で涙をのみ、最低限の目標に設定していた4大会連続の準々決勝には届かなかった。

 アンテ・ミリシッチ(Ante Milicic)監督は「今の気持ちは言葉にならない。だけど選手の方がもっと悔しいはず」とコメント。PKを外したサム・カー(Sam Kerr)については「PKを外すのは、PKを蹴ることのできるビッグプレーヤーだけ。そうでない選手はPKを蹴ろうとしない」と話した。(c)AFP