【6月22日 AFP】(更新、写真追加)カンボジア南西部のビーチリゾートで22日午前、中国企業が所有している建設中のビルが崩壊し、少なくとも7人が死亡した。当局が明らかにした。巨大ながれきが積み重なった現場では、救助隊員らが生存者の捜索を続けている。

 事故が発生したのは同国南西部に位置するカジノリゾートの町シアヌークビル(Sihanoukville)。中国からの投資が押し寄せるこの町は、観光地として急速に発展していた。

 今回の事故と関連し、4人が身柄を拘束され、うち3人はこのビルの中国人所有者、建設会社および請負業者のトップだという。さらにカンボジア人の地主も取り調べのため州政府庁舎内で拘束下に置かれている。

 22日早朝に発生した事故当時、ビルは80%ほど完成していた。

 シアヌークビル市警察のトップは、「現在、建物の崩壊による死者数は7人となった」と説明。同国にとって、近年では最悪の事故となった。当局は当初、死者数を3人としていた。

 また負傷者数は少なくとも21人で、複数人が深刻な容体にある。

 犠牲者のうち、少なくとも3人はカンボジア人で、2人が作業員、もう1人が通訳者だったという。(c)AFP/Suy SE