【6月20日 AFP】ロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)米通商代表は19日、米国が日本市場の開放について早期決着を求めており、日本政府もそのことを理解していると述べた。

 ライトハイザー氏は議会下院の公聴会で、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)や米国が離脱した環太平洋連携協定(TPP)が発効したことで、米国は対日輸出において、欧州諸国やTPPに参加するオーストラリアとカナダよりも不利な条件に置かれていると証言した。

 さらに、この問題を解決しなければ米国の農家は日本市場を失い、取り返しがつかなくなる恐れがあるとした上で、「日本政府は米国の立場を完全に理解してくれているので、私としては今後数週間から数か月の間に解決することを期待しているが、緊急性は非常に高い」と述べた。

 大阪で来週開催される20か国・地域(G20)首脳会議に合わせて、日米の閣僚会議が実施される予定となっている。(c)AFP