【6月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は17日、米国内の不法移民「数百万人」の排除に来週から着手すると明らかにした。

 米国は、犯罪集団が横行し治安悪化が著しいグアテマラなど中米貧困国からの大量移民流入という問題に直面。シェルターを提供するなどして対応しているが、流入移民の数は米政府機関の能力を圧倒している。トランプ氏は、こうした移民流入を「侵略」と呼び、不法移民との闘いを政権の主要政策に掲げてきた。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)で17日、「移民税関捜査局(ICE)は、米国に違法な手段で入国した数百万人の不法移民の排除手続きを来週から開始する。不法移民たちは彼らが入国した時と同様に素早く排除されるだろう」と投稿。さらに、グアテマラを米国の「安全な第三国」とする合意文書への署名準備をグアテマラ政府が進めていると付け加えた。これにより、グアテマラに入国した難民希望者は米国ではなくグアテマラで難民申請しなければならなくなる。

 米政府は同日、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスに対し、不法移民らの米国流入を阻止する「断固とした措置」を取らなければ財政支援を削減すると警告していた。(c)AFP