【6月19日 Xinhua News】アリババグループが運営する中国最大の電子商取引(EC)サイト「天猫(Tmall)」は16日午前0時、「6・18」セールのラストスパートをかけ、開始からの1時間は、スマートフォン(スマホ)販売は前年の7倍、ドローンは9倍、スマートセキュリティー製品は16倍となった。中国証券報が伝えた。

 天猫によると、16日午前0時からの1時間で、人気商品の販売量は、華為技術(ファーウェイ、Huawei)製品が前年の13倍、アップル製品が9.3倍、スマホメーカーvivo製品が5.7倍、ファーウェイのサブブランドのHONOR(オーナー)製品が4.56倍だった。また、スマート家電メーカー科沃斯(エコバックス)製品は、開始からわずか30秒で、昨年の1日分の販売高を上回った。米国の掃除機ブランドShark(シャーク)、デジタルセキュリティーの独DESSMANN、中国の家電メーカー艾美特(Airmate)、美容器具メーカーSKGといったブランドや、華為フラッグショップも開始からわずか5分で、続々と昨年の1日分の販売高を更新した。

 16日のデータを見ると、スマートセキュリティー製品とスマート家電製品の販売が好調で、開始から1時間の販売高は、それぞれ前年同期の16倍、2.1倍となった。中でも、ロボット掃除機、指紋ロックキー、携帯型ジューサーなどはいずれも1万台を突破した。購入者の4割が「90後(1990年代生まれ)」という点も特徴だ。

 16日午前0時から、スマートロック製品は1分、ゴミ処理機は3分で、昨年の1日分の販売高を超えた。野菜・果物清浄機(クリーナー)は開始から1時間の販売高が前年の約10倍、ロボット掃除機は1時間の販売台数が3万5000台に達した。

 天猫は、Tmallが7億人を超えるアクティブユーザーを抱え、彼らは天猫プラートフォームに出されたブランドの潜在的ユーザーで、絶えず新製品に評価を与える存在だとの考えを示した。天猫は毎年、ブランドメーカーとタイアップし、年間最大のネットショッピングセール「ダブル11」や「6・18」に合わせて新商品を開発している。こうした新商品の多くは、3年後の定番商品となっている。天猫が3年前にメーカーと共同開発した食洗機や電動歯ブラシ、ロボット掃除機は、今や家電消費高度化の「新三様」(定番3品目)となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News