貴方はテディベアと聞いて何を思い浮かべるだろうか。
陽気な幼子と一緒に遊ぶテディベア。人々を魅了し、癒すテディベア。
時には誰にも言えない秘密を告げる相談相手にもなる。
おそらく多くの方はそんなイメージを思い浮かべるのではないだろうか。
だが、ここに写されているのは真逆の存在。
多くのごみと共に捨てられたクマ。危うく踏まれ、蹴られそうになっている。
身体は泥だらけになり涙を流しているようにすら見える。
人々を魅了し愛されたテディベアにその面影はない。
今では嘲笑われているかのようだ。
子供が年を重ねるにつれ、用済みとなったのだろうか。
自分自身何でもかんでも意味なく物を捨ててはいないか、そんなことを考えさせられる写真だ。
今一度捨てられる側の立場に立って考えたい。

明治大学 泉 裕太 環境セクション