【6月18日 Xinhua News】中国の生活情報サイト「58同城」と不動産・住宅情報サイト「安居客」がこのほど発表した「2019大学卒業生就業・住居・モビリティ報告」によると、今年の新卒者のうち家を借りるという人は7割にのぼった。家賃は月800~1800元(1元=約16円)が中心だった。部屋探しの主要な手段はインターネットのプラットフォーム。ルームシェアをしてもいいという人は54.9%。将来の住宅購入については、8割近くが勤め先の都市で買いたいとし、2LDKや3LDKが理想としている。

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 卒業したばかりで経済条件が限られ、社会経験を欠く新卒者にとって、安定した住居を見つけることは社会に入って最初の試練になる。報告によると、7割近くの新卒者が家を借りることにしている。部屋探しの主要な手段はインターネットのプラットフォーム。もう家を借りたか借りる予定の人のうち4割はインターネットの賃貸物件サイトを利用し、自分に合った家を探している。インターネット利用者の割合は「95後(1995~99年生まれ)」が「90後(1990年代生まれ)」をやや上回った。3割近くは仲介会社、15.3%は家主に直接借りることを選んでいる。

 経済条件に限りがあることから、家賃は月800~1800元に集中し、平均1668元。一線都市(北京・上海・広州・深圳の四大都市)では新卒者が払う平均家賃が新一線都市(四大都市に続く15都市)を上回り、月2000元以上の家賃を払ってもいいという人がより多かった。就職したばかりの新卒者にとって家賃負担は容易ではないが、8割以上が給料から支払うとした。4割は親の援助を受けるとし、親が家賃の20~50%を補うという。

 新卒者が家を借りる時に注目する五つのポイントは、立地、周辺施設、賃料、団地の環境、室内の設備で、いずれも新卒者の半数以上が注目ポイントに挙げた。立地は首位で、一線都市の新卒者の注目度は新一線都市より高かった。立地について8割超は交通の便が重要と答えた。

 物件のタイプは普通の住宅団地という人が依然多かったが、35%はサービスの整ったマンションを選んだ。54・9%はルームシェアをする気があるが、同僚やクラスメートなど、よく知っていて話が合う相手がいいという人が主流だった。新卒者はルームシェアの相手について、社会関係が簡単で、生活習慣が良好なことを求めている。

 マイホームを購入する気があると答えた人は95%にのぼり、76.6%は勤め先の都市(同都市出身者含む)で買いたいとし、16.4%は実家の都市に帰って買いたいとした。家を買うつもりはないという人はわずか1.3%だった。購入時期と資金については、35歳までに買いたいという人が9割、30~34歳で買いたいという人は半数近く、68.3%が親の援助を期待している。(c)Xinhua News/AFPBB News