【6月17日 AFP】イスラエルの裁判所は16日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相夫人のサラ・ネタニヤフ(Sara Netanyahu)被告に対し、料理のために公金を不正に使用した罪で有罪判決を言い渡した。さらに重大な罪は司法取引により取り下げられた。

 サラ被告は、エルサレムの治安判事裁判所の判事が承認した司法取引の下、政府会計職員の過失を利用して公費支出の制限を無視した罪で有罪となった。裁判所は同被告に対し、1万シェケル(約30万円)の罰金刑を科し、さらに4万5000シェケル(約135万円)の国庫への返納も命じた。夫の首相は富豪だが、サラ被告は支払い延期を求め、判事は今年9月からの月賦返納を認めた。

 注目を集めていた裁判はこの判決で早々に終わったが、ネタニヤフ首相自身が今後の数か月間に収賄や詐欺、背任の罪で起訴される恐れがあり、ネタニヤフ一家の裁判の苦難は終息にはほど遠い。(c)AFP/Stephen WEIZMAN