【6月14日 AFP】(更新)中東のオマーン湾(Gulf of Oman)で13日、タンカー2隻が攻撃を受けた問題で、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、攻撃を実行したのはイランだとの見解を示し、この件を国連安全保障理事会(UN Security Council)に提起すると表明した。

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 ポンペオ氏は記者会見で「この攻撃の責任はイランにあるというのが米国の見解だ」と明言。「これは、情報活動と、使われた武器、作戦実行に必要な専門知識の水準、イランによる最近の類似した船舶攻撃、この地域で活動する代理集団でこれほど高度な行為をするための資源や能力を持つものは他にいないという事実に基づいている」と説明した。

 ポンペオ氏は、イランが4月22日、ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)からの石油輸送を妨害すると「約束した」とし、「この約束を現在実行している」と指摘。さらに、イランは米国と国際社会による制裁の影響を受けて暴挙に出ているとの見解を示し、それでもイランには「罪のない民間人を攻撃し、核の脅しをする」権利はないと主張した。

 ポンペオ氏は、13日午後の国連安保理でタンカー攻撃問題を議題として提起するよう、ジョナサン・コーエン(Jonathan Cohen)米国連大使代行に指示したとも明らかにした。(c)AFP