【6月14日 AFP】(更新)フランス警察の詐欺対策チームは13日、自動車大手の日産自動車(Nissan Motor)と仏ルノー(Renault)の前会長カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が2016年、ベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)で開いた豪華な結婚披露宴をめぐる捜査の一環で、パリ近郊にあるゴーン被告宅の捜索を行った。検察当局が発表した。

 パリ西郊ナンテール(Nanterre)の検察当局によると、警察はルノーによる今年の告発をきっかけに始まった初動調査の一環として、レタンラビル(Etang-la-Ville)にあるゴーン被告の邸宅を捜索した。ルノーは、ゴーン被告の下で行われた疑わしい取引について仏当局に通報していた。

 華やかなライフスタイルを送っていたことで知られるゴーン被告は2016年10月、国有施設であるベルサイユ宮殿とルノーが交わした慈善契約を利用し、通常5万ユーロ(約600万円)の宮殿貸し切り料金の免除を受けて結婚披露宴を開いた疑いがもたれている。

 昨年11月に所得を過少申告した容疑などで逮捕され、日本で公判開始を待つゴーン被告にとって、フランスでの今回の家宅捜索は新たな悩みの種になる。(c)AFP