【6月14日 Xinhua News】7カ月に及んだ中国の北京市と河北省(Hebei)張家口市(Zhangjiakou)を結ぶ京張高速鉄道のレール敷設工事が12日、完了した。

 同高速鉄道は中国鉄道発展の「集大成」と呼ばれ、スマート高速鉄道モデル事業でもある。北斗衛星や地理情報システム(GIS)技術に基づいた大きな「測位」ネットを備え、建設や運営、運転指令、メンテナンス、応急処置など全過程にスマート化サービスを提供することができる。また、路線リアルタイム「診断」システムは、全線すべての橋と駅、レールがセンサーを通じてパソコンとつながり、部品の老朽化や路盤の沈下、照明の破損などの有無が一目瞭然となる。

 中鉄工程設計諮詢集団(中鉄設計)京張高速鉄道スマート工学設計総責任者の李紅侠(Li Hongxia)氏は、同高速鉄道の10の駅が今後、同じ「脳」を持つことになると紹介。この「脳」を通じて、従業員が管制センターで駅のライト、温度、湿度などの設備管理をしたり、緊急指揮を出したりできると語った。

 また、電子チケットや顔認証による入場などで乗車手続きを簡略化するとともに、列車番号の入力で、乗客の自宅から改札口あるいは待合室までの行き方をナビゲートするという。

 中国の高速鉄道は2018年末時点で営業距離が2万9000キロを超え、世界1位を維持。京張高速鉄道の建設により、中国はさらなるスマート高速鉄道技術の規格体系を構築し、世界をリードするスマート高速鉄道の応用国家となることを目指す。(c)Xinhua News/AFPBB News