2019.06.13

LIFESTYLE

まるでムーミンハウスのような家! ももいろクローバーZのプロモーション・ビデオもつくる映像作家の家が素敵すぎる!!

愛車は黄色のランドローバー クリエイター家族が住む世田谷ムーミン・ハウス

全ての画像を見る
雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は、いろんな制限のある都市住宅でも、住む人の楽しい夢であふれている家を紹介。デザインプロデユーサーのジョースズキ氏がリポートする。

やはり色がないと

都会の街にはそれぞれの個性がある。場所ごとに雰囲気も違えば、住む人も大きく異なるものだ。映像作家のM・Nさんとぬいぐるみ作家のMさんのお宅があるのは、文化に関心の高い住人が多いことで知られる街。そんなエリアの、白い建物がひしめくように並んだ通りで、二人の青い家は目立った存在だ。かつて赤と白の縞模様の家を建てた漫画家が、近所の住人ともめたことがあった。念のためNさんたちが近隣に挨拶に伺ったところ、「クリエイターさんなのね」と、あっさり理解を示されたとか。このように異なる文化を受け入れる懐の深い街に、N邸は建っている。

愛車は、ホイールベース110インチのランドロ-バー・ディフェンダーをキャメルトロフィー仕様に改装したもの。ピンクに塗られた駐車スペース。前所有車のアルピーヌに合わせたサイズだが、ディフェンダーでもギリギリ駐車は可能。生涯ずっと左ハンドルのクルマに乗るつもりだったので、右側に余裕はなく、乗り降りするのが左のドアからなのは計算違いだとか。

ご主人のMさんは、ももいろクローバーZのプロモーション・ビデオや、NHKと共同で制作した東京駅のプロジェクションマッピングなどで知られる映像作家だ。「色を使わないとトキメカない」と口にする通り、業界では色をよく使う監督として知られている。好きな建築家も、モダンなスタイルの住宅の壁を、青やピンクに塗ったメキシコのルイス・バラガンである。

この家を設計した建築家の小長谷亘(おばせ・わたる)さんは、たたき台となる素案を出した時に、Nさんが色に関心が高いことに気が付いた。以来提案は、当時の所有車のアルピーヌV6ターボと同じ青とした。一旦青い外壁のプランが出てからはそれが当然のものとなり、変更することなく竣工を迎えている。

実は小長谷さん、一回目の打ち合わせで、奥さんが「ムーミンのような家が欲しい」と口にしたのをずっと覚えていた。アニメの「ムーミン」で、彼ら一家が住んでいたのは、狭い面積に建つ3階建ての、外壁が青く塗られた家。Nさんたちの家も、50平方メートルの敷地に建つ、青い外壁の3階建て。両者はそっくりだ。建て主たちがムーミン家のことをすっかり忘れていたのは、小長谷さんの提案がもっと魅力的だったからだろう。

ところで、フランスのスポーツカーに乗っていた人物が、過酷なラリーで活躍した、黄色のランドローバー・ディフェンダー・キャメルトロフィー仕様に乗り換えたのは何故か。単純に、アルピーヌが動かなくなったからという。その前に乗っていた赤いシトロエンCXも、よく止まったそうだ。奥様の次のクルマへの要望は、「止まらないクルマ」。Nさんは、ディフェンダー(2015年型)を改装したクルマで、楽々と課題をクリアした。

N邸に飾られていたムーミン一家の3階建ての青い家は、この家とそっくり。

▶「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」のおすすめ記事をもっと見る

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement