【6月13日 AFP】ウガンダで、エボラ出血熱に感染していた5歳の男児が死亡した。ジェーン・アチェン(Jane Ruth Aceng)保健相が12日、AFPに明らかにした。男児は家族と一緒にエボラ出血熱が流行している隣国コンゴ民主共和国の親族を訪問しており、男児の祖母と3歳の弟もエボラウイルスへの感染が確認された。

 昨年8月にコンゴ東部で始まったエボラ熱流行で、国外への感染拡大が確認されたのは初めて。ウガンダ保健省によると、同国人男性と結婚したコンゴ出身の女性が、父親の看病のために母親と2人の子ども、別の家族1人を連れてコンゴを訪れたという。父親は後にエボラで死亡した。

 コンゴではこれまでに2000人以上がエボラ熱に感染し、うち3分の2が死亡している。世界保健機関(WHO)は緊急委員会の会合を14日に開催し、現状の評価を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に引き上げるかどうかを決定すると発表した。WHOでは、これまでエボラ熱の流行がコンゴ国内の一部地域に抑えられていたため、評価の引き上げを見送っていた。

  映像序盤はウガンダのアチェン保健相の会見、11日撮影。中盤はコンゴで行われたエボラ熱の予防接種の資料映像。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が2018年5月25日撮影・提供。終盤はスイス・ジュネーブにあるWHO本部の資料映像、2018年5月18日撮影。(c)AFP/Grace Matsiko