【6月13日 AFP】米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)は12日、ドローンを使った食事配送サービスの実証実験を開始すると発表した。飲食店の料理を宅配するサービス「ウーバーイーツ(Uber EATS)」の配達速度を上げるのが目的で、輸送業界に革命を起こそうとする同社の新たな試みだ。

 ウーバーは、開発者会議「ウーバー・エレベート・サミット(Uber Elevate Summit)」で、米カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)でドローンによる食事配送実験を行う認可を当局から得たと発表した。

 同社の航空部門を率いるルーク・フィッシャー(Luke Fischer)氏は、「ウーバーイーツにドローン配達を導入し、(スマートフォンの)ボタンをタップするだけで、より多くの選択肢をより多くの人に提供できるようにするのがわが社の目標だ」と述べた。

 物流面の都合から、注文客の手元に直接ドローンが料理を配達するのではなく、安全な場所までドローンが運び、ウーバーイーツの配達員が受け取って車で配達する仕組み。将来的には、各配達先から近い場所に駐車した車の上にドローンを着地させ、手渡しで料理を届けたいとしている。

 サンディエゴでの実験はまず米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)と共同で実施し、今年中に他のウーバーイーツ加盟店にも対象を拡大する予定。(c)AFP