【6月12日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)朝鮮労働党第1副部長が12日、韓国の故金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)元大統領の妻で、今週死去した李姫鎬(イ・ヒホ、Lee Hee-Ho)夫人への弔意を伝えた。南北の政府高官が接触したのは数か月ぶり。

 北朝鮮で強い立場にある金与正氏は、南北軍事境界線上の板門店(Panmunjom)で、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン、Chung Eui-yong)国家安保室長と約15分間面会。正恩氏の代理として弔意を伝え、弔花を届けた。

 韓国のニュース専門局「YTN」は鄭氏の話として、与正氏は「南北の調和に尽力した李氏に敬意を表し、われわれは協力を続けていくべきだ」と述べたと伝えた。

 金大中元大統領の生涯の伴侶だった李氏は、10日に96歳で死去した。(c)AFP