【6月12日 AFP】男子テニスのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は11日、先日開催された全仏オープンテニス(French Open 2019)での会見室をめぐる騒動を水に流すため、女子のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に混合ダブルス出場の誘いをかけた。

 ティエムは全仏オープンで試合後の記者会見を行っていたところ、ちょうど敗退が決まったセレーナを待たせておくわけにはいかないとして、自身が使用していたメインの会見室をあけるよう大会側から求められた。

 これに信じられないといった様子で反応したティエムはその後、セレーナが「性格の悪さ」を示したと批判。自分がセレーナの立場だったら、会見をしているのがジュニアの選手だったとしても、終わるまで待っていただろうと話していた。

 しかし、11日に口を開いたティエムは、今回のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)での一件は忘れ去ったと留飲を下げ、「お互いにとってあれを水に流すには、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)か全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)でセレーナと混合ダブルスに出るというのも一つの手かもしれない」と話した。

 結局、ティエムは決勝で2年連続でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に屈したが、最初の2セットでは王者を追い詰める奮闘を見せた。一方、四大大会(グランドスラム)通算23勝を誇るセレーナは、ここ5年のメジャーで最短の敗退を喫した。(c)AFP