【6月12日 AFP】テストステロン値の新規定をめぐり、国際陸上競技連盟(IAAF)と争っている陸上女子中距離のキャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)が11日、フランス・モントルイユ(Montreuil)で行われた大会の女子2000メートルで優勝した。

 800メートルで五輪連覇中のセメンヤは、珍しく出場した2000メートルのレースで5分38秒19をマークし、エチオピア勢を2位と3位に抑えた。

 IAAFの新規定では、男性ホルモン値が基準より高い女子選手が400メートルから1マイル(約1600メートル)の種目に参加する場合、体内のテストステロン値を人為的に下げなければならないと定められている。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は先月、この新規定に対するセメンヤの異議申し立てを棄却していたが、セメンヤが上訴したスイス連邦最高裁判所は先週、さらなる審理が開かれるまでIAAFの新規定を一時的に停止する判断を下している。(c)AFP