【6月12日 AFP】ウガンダのジェーン・アチェン(Jane Ruth Aceng)保健相は11日、5歳の男児がエボラ出血熱にかかり治療を受けていると明らかにした。隣国のコンゴ民主共和国で約10か月前にエボラ出血熱の流行が始まって以降、ウガンダ国内で患者が見つかったのは初めて。

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 エボラ出血熱の流行が宣言されたコンゴ民主共和国東部と往来が容易な国境で接するウガンダは警戒を強めていた。エボラ出血熱は感染力が強く、コンゴ民主共和国東部でこれまでに2000人以上が感染し、その3分の2が死亡している。

 アチェン氏によると、男児は家族と一緒にウガンダ南西部カセセ(Kasese)から葬儀に参列するためコンゴ民主共和国に行き、帰国後に体調不良を訴えたという。

 ウガンダでは過去何度かエボラ出血熱が流行したことがあり、2000年にはウガンダ北部で200人以上が死亡した。直近の流行は2012年に起きた。

 コンゴ民主共和国はエボラ出血熱の感染拡大防止に苦慮している。昨年8月1日に北キブ(North Kivu)州で流行が最初に宣言された後、隣のイトゥリ(Ituri)州に感染が拡大し、これまで1300人以上が死亡した。(c)AFP/Grace Matsiko