【6月11日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)の元スター選手で、フランス代表としても活躍したトニー・パーカー(Tony Parker)が10日、現役引退を表明した。

 2003年から14年までにスパーズで4度のNBAファイナル制覇を成し遂げた37歳のパーカーは、自身のツイッター(Twitter)に、「感無量の思いでバスケットボールから退く。素晴らしい旅路だった!」と決意をつづり、18年のNBA生活に終止符を打った。

「途方もない夢を見ていた中で、NBAやフランス代表の一員としてこれほど信じられないような瞬間を過ごせるとは思っていなかった。すべてに感謝している!」

 パーカーはNBA史上最も活躍した外国人選手の一人で、スパーズ時代には中心選手としてチーム優勝の立役者となったが、最後の数年間はけがに見舞われた。シャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)に移籍した今シーズンは56試合でプレーしたものの、先発出場は一度もなかった。

 通算6度のオールスター選出を誇るパーカーは同日、米メディアとのインタビューで、もはや最高レベルのプレーができなくなったと自覚し、競技から去ることにしたと明かした。

「さまざまな要素がこの決断に導いた」「だけど最終的には、もはやトニー・パーカーでいることや優勝を目指してプレーすることができないなら、これ以上バスケットボールをやりたくないと感じた」

 2007年のNBAファイナルで最優秀選手(MVP)に選出されたパーカーは、1151試合の先発出場を含む合計1200試合以上でプレーし、1試合平均15.5得点、5.6アシストの通算成績を記録した。(c)AFP