【6月11日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)を率いるスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は10日、右ふくらはぎのけがでここ9試合を欠場しているケビン・デュラント(Kevin Durant)がNBAファイナル(7回戦制)第5戦に出場すると明らかにした。

 昨季王者のウォリアーズは、2017年と18年にNBAファイナルの最優秀選手(MVP)に選出されたデュラントが1か月以上戦列を離れている間に、ラプターズにシリーズ戦績を1勝3敗でリードされ、崖っぷちに追い込まれた。

 デュラントはヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)とのウエスタンカンファレンス準決勝で負傷するまで、今プレーオフではチーム最多の1試合平均34.2得点、5.2リバウンド、4.9アシストを記録していた。

 カーHCはデュラントについて、「体がよく動いているので出場する予定だ」「もうプレーできる。ゴーサインが出たので試合に出場する」と述べた。

 3季連続にしてここ5年間で4度目のタイトル獲得を目指すウォリアーズにとって、デュラントの存在はラプターズから勢いを奪うための最後の望みとなっており、同指揮官は「1勝3敗から挽回して2勝3敗に持ち込めれば、かなりの勢いを得ることができる」「低調なシリーズを変えること。それがわれわれの目標だ」と語った。

 問題なのは、デュラントがこれほど長い欠場の後にどれほど活躍できるか、そしてあと1敗でスリーピート(3連覇)の夢がついえると知っている中で、ウォリアーズの布陣にどれほど溶け込めるかとなっている。

「プレーから遠ざかっていたとしても、彼はとてつもなく大きな戦力だ」「彼がそこにいるだけで、チームにとっては大きな違いがある」 (c)AFP