【6月9日 AFP】フィリピン・南カマリネス(Camarines Sur)州の山道で8日、トラックが横転する事故があり、花嫁となるはずだった女性と子ども2人を含む13人が死亡、数十人が負傷した。警察が同日、明らかにした。

 サンフェルナンド(San Fernando)警察のビクター・キナオ(Victor Quinao)氏によると、53人を乗せたダンプカーは、道路を走行中にコントロールを失った。

 この一団はフィリピンの伝統にのっとり、新郎となる男性が家族とともに、新婦となる女性の家を訪ねて正式な結婚を申し込んで帰る途中だった。死者の中にはこの女性も含まれていたが、なぜ乗車していたのかは不明だという。

 キナオ氏はAFPに対し、「ダンプカーはコントロールを失い横転した。放り出された人もいれば、押しつぶされた人もいた」と明らかにした。

 さらに、「土砂の運搬に使われるダンプカーで、地元政府が所有するものだった。このイベントのために借りたものとみられる。乗客は間に合わせの椅子に座ったり、立っていたりした」と述べた。

 死者の中には、4歳と5歳の子どもも含まれていた。

 警察によると、運転手に事故の責任があった可能性もあるとして捜査を進めているという。(c)AFP