【6月9日 AFP】インド東部・西ベンガル(West Bengal)州で8日、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の与党・インド人民党(BJP)の支持者と対立する地域政党支持者の間で銃撃戦が発生し、4人が死亡した。警察などが9日、明らかにした。

 衝突が発生した西ベンガル州では、右派政党BJPが下院選挙での議席獲得に向けて昨年から選挙運動を活発化させ、緊張状態が続いていた。8日の銃撃では死者4人のほか、18人が負傷したという。

 インドPTI通信は、BJP地元幹部の話として、党旗とポスターをめぐるトラブルが衝突の原因だったと伝えた。この幹部は、BJPの旗とポスターを破り捨てようとしたライバル政党の支持者たちをBJP職員たちが止めようとしたところ、至近距離から撃たれたと話しているという。

 現地警察によると、死亡した4人のうち3人はBJPの職員で、1人は地域政党「トリナムール会議派(Trinamool Congress)」の支持者だった。

 トリナムール会議派は西ベンガル州に拠点を置く政党で、党首のマムター・バナルジー(Mamata Banerjee)氏は州内で対立を扇動しているとして、かねてBJPを批判している。

 一方、BJP西ベンガル支部のムクル・ロイ(Mukul Roy)支部長は、BJP職員3人が西ベンガル州サンデシュカリ (Sandeshkhali)で「射殺」されたとツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP