【6月8日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、メキシコとの3日間にわたる協議の末、移民問題をめぐって両国は合意に至ったとし、10日から予定されていた対メキシコ関税の発動を「無期延期する」と述べた。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)の投稿で、「メキシコはその代わりに、同国内を通過し、米国南部の国境に移民が流入するのを阻止するために強硬策を取ることで合意した。この策は、メキシコから米国に流れて来る不法移民を大幅に減少、もしくは完全になくすために実施される」と主張した。

 米国務省で行われた両国の協議で米国は、中米移民に対して厳しく取り締まるようメキシコに要求し、難民認定申請を同国内で受理するよう同意を求めた。

 トランプ氏は、10日にメキシコからの全輸入品に対する5%の追加関税を発動し、数か月以内に関税率を最高25%まで引き上げる方針を表明していた。発動すれば、メキシコ経済にとって大打撃になりかねなかった。

 メキシコのマルセロ・エブラルド(Marcelo Ebrard)外相はツイッターで、「10日に、米国から関税が適用されることはない。われわれを支え、メキシコの偉大さを見せてくれた全ての方々に感謝する」とコメントした。(c)AFP