【6月7日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)を率いるスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は6日、右ふくらはぎのけがで離脱しているケビン・デュラント(Kevin Durant)がNBAファイナル(7回戦制)第4戦も欠場の見通しとする一方で、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)が復帰すると明かした。

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 5日に行われた第3戦ではトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)が123-109で勝利を収め、シリーズ戦績を2勝1敗でリードした。ウォリアーズはこの試合でデュラントとトンプソンの両選手を欠く中、チームの大黒柱であるステフェン・カリー(Stephen Curry)がプレーオフではキャリアハイとなる47得点を挙げながらも敗れてしまった。

 NBAファイナルの最優秀選手(MVP)に2度選出され、今プレーオフではチームトップの1試合平均34.2得点を記録していたデュラントの状態について、カーHCは回復が悪いとの認識は示さなかったものの、同選手が金曜日(7日)か土曜日(8日)までにチーム練習に合流する見通しに関して、チームのトレーナーが明言していないと語った。

 カーHCは、「きょうには彼がコートに戻れると期待していた」「あと数日はかかりそうだ。それが次の段階」とすると、「望みとしては、シリーズが終わるまでに復帰する可能性があるということだ」と述べた。

 デュラントがけがで離脱していたこの1か月、ウォリアーズは6勝2敗でプレーオフを戦っている。カーHCは、「デュラントはこのまま治療を続け、コートに出たらトレーニングを続行していく」「あとはトレーニングスタッフが、いつ私に彼の準備が整ったと話すかだ」とコメントした。

 一方、左ハムストリングを痛めて第3戦を欠場し、プレーオフの連続出場記録が120試合で途絶えてしまったトンプソンは復帰の見通しが立ち、「体は万全だ。一日休んだのが本当に大きかった」「復帰が待ちきれない」と意気込んだ。

 通算5度のオールスター選出を誇るトンプソンは、「リスクがかなり大きいものだったし、1勝2敗でリードされても全て終わりというわけじゃない」「こういう状況は前にも覚えがあるから、その経験が役に立つだろうし、けが人も戻ってくる」と話した。

「ファイナルはたった1試合の欠場でも、とにかく悔しい。俺たちはこのために生涯を懸けて仕事をしている。だけど、シリーズ全体を欠場するより1試合の方がましだ」

 故障者が続出しているウォリアーズは、ケヴォン・ルーニー(Kevon Looney)が胸部を打撲して無期限離脱と宣告されたものの、カーHCは同選手が復帰するかもしれないと明かした。

 ファイナル第4戦は7日にウォリアーズの本拠地オークランド(Oakland)で行われる。(c)AFP