ローリー小突いたウォリアーズ共同オーナー、出禁と罰金処分に
このニュースをシェア
【6月7日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は6日、NBAファイナル(7回戦制)の第3戦で、トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)のカイル・ローリー(Kyle Lowry)を小突いた後に不適切な言葉を浴びせたとして、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)の共同オーナーであるマーク・スティーブンス(Mark Stevens)氏に対し、試合とチーム活動への1年間の出入り禁止処分と50万ドル(約5400万円)の罰金を科した。
しかし、ローリーは「あんなやつはこのリーグにいるべきじゃない」と発言するなど、スティーブンス氏のリーグ追放を求めており、今回の処分内容はそうした望みに沿うものではなかった。
NBAによれば、NBAとウォリアーズによって下されたスティーブンス氏の出入り禁止処分はすぐに適用され、来シーズンのプレーオフまで続くという。
ラプターズが123-109で勝利してシリーズの戦績を2勝1敗としたこの一戦で、ローリーは23得点をマーク。しかし、第4クオーターでルーズボールがサイドラインのほうに転がり、ローリーがボールに向かってダイブすると事件は起きた。
コートサイドの座席に飛び込んだローリーは、シリコンバレーの投資家で、最前列で観戦していたスティーブンス氏に小突かれ、ののしりの言葉を浴びせられた。ローリーがこの件を審判に報告すると、最終的にスティーブンス氏は退席となった。
試合後、ローリーは「彼に触れられる筋合いはない」「彼には二つ隣の席から手を伸ばし、私に汚い言葉をかける理由がない」と話した。
NBAは発表文の中で、スティーブンス氏の行為を「到底受け入れられない」と記し、同氏のNBAの試合への出入りを禁止した。
またウォリアーズも、チームとスティーブン氏からの謝罪文を公開し、同氏の行為に「非常に落胆している」と明かした。
ローリーは「より厳しい処分が下されるべきだと思う」とコメントしていた。
「彼は共同オーナーを務めるにふさわしくない」「彼は本性を現した。あんなやつはこのリーグにいるべきじゃない。彼の居場所は一切ない」 (c)AFP/Jim SLATER