【6月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、フランス北部で同国のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会談した後、イランが対話を望むなら「結構なことだ」と述べた。トランプ氏はまた、イランは「国家として失敗している」との見方を示した。

 トランプ氏は、第2次世界大戦(World War II)で決行されたノルマンディー上陸作戦の開始日「Dデー(D-Day)」の75周年式典に出席するため仏北部を訪れ、イランとの外交交渉を強く支持するマクロン大統領と会談。その後、イランとの対話を検討する可能性を示唆した。

 トランプ氏は「イランが話をしたがっていることは理解しているし、彼らが話をしたいのなら、それは結構なことだ」と発言。「われわれは話をする」が、イランが「核兵器を持つことはできない」と続けた。

 同氏はまた、自身の大統領就任当時、イランは「紛れもなくテロの擁護者」だったが、このところ活動が弱まっていることを示す兆候を見せていると指摘。「もうそれはしていない。彼らは国家としてまったくうまくやっていない。国家として失敗している」と述べた。

 さらにトランプ氏は、イラン経済に打撃を与えている米国の制裁に言及。イランには「国家として失敗してほしくない」とした上で、「その状況はすぐにでも好転させられるが、途方もない制裁が科されている」と述べた。(c)AFP