【6月15日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)煙台市(Yantai)長島県(Changdao)は、同省唯一の島しょ群に位置する。同県では毎年5、6月に夏のコンブ収穫期に入る。

 大欽島(Daqindao)は、同県北部に位置し、面積6.4平方キロメートルで、4つの村がある。「コンブの島」とも呼ばれる同島では、1万ムー(約660ヘクタール)以上のコンブを養殖している。同島商務部門の統計によると、島のコンブの輸出量は、全国の輸出量の70%を占め、主に日本に出荷している。

 天日干しの工程は、コンブの品質を左右する。同島は、四方を海に囲まれ、浜辺の至る所に中国名石の一つで、何千年もの間海水にさらされ、砂や石に磨かれ球状となった長島球石(球形の石)があり、風通しがよく、天日干しに最適な場所となっている。

 漁民は、半日ほど天日に干したコンブを1本ずつ集め、村の加工工場に届ける。そこで簡単に切りそろえ、仕分けたコンブは、等級ごとに全国各地へ送られる。

 同島では昨年、生産高1億5000万元(1元=約16円)相当の生のコンブ18万2000トンを収穫した。毎年、夏の収穫最盛期には、1000人以上の出稼ぎ労働者がコンブの天日干しのために集まるという。(c)Xinhua News/AFPBB News