【6月6日 AFP】ロシアで5日、北極圏を通ってノルウェーへ向かうルートの鉄道旅行が初めて実施され、91人の参加者がサンクトペテルブルク(St. Petersburg)の駅を出発した。今回は、定期的な実施を見据えたテストツアーだという。

 この旅行で使用される列車は、ドイツ語で「黄金の皇帝」という意味の「Zarengold」。食堂車2両を備えた列車はサンクトペテルブルクを出発したあと、ペトロザボーツク(Petrozavodsk)や、歴史の古い町ケミ(Kem)などを経由し、北極圏最大の都市ムルマンスク(Murmansk)に向かう。参加者らはムルマンスクで列車を降りてバスに乗り継ぎ、ノルウェー北部キルケネス(Kirkenes)へ。旅の最後はオスロへ船で向かうか、ノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島のスピッツベルゲン(Spitsbergen)島に飛行機で向かうという内容だ。

 ツアー主催者によると、旅程は11日間で、参加者らは他の交通ルートでは行くのが難しい場所も訪れることができるという。

 映像はサンクトペテルブルクの駅で5日撮影。(c)AFP