【6月5日 AFP】国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)は4日、違法伐採やゾウの密猟、象牙の違法取引といった「環境犯罪」の容疑者7人に対する「レッド・ノーティス(赤手配書)」を出した。赤手配書は、被疑者の身柄引き渡しを目的として、所在の特定と身柄の拘束を要請するもの。

 仏リヨン(Lyon)に本部を置くインターポールが環境犯罪で容疑者を国際手配するのは異例で、5日の世界環境デー(World Environment Day)に合わせて実施したもの。

 今回手配された7人はそれぞれ、中国またはケニア、ギリシャ、エスワティニ(旧スワジランド)からも指名手配されている。

 インターポールのティム・モリス(Tim Morris)氏はAFPに対し、「環境犯罪が毎年1000億~3000億ドル(約10兆8000億~32兆4000億円)という巨額の金を生み出していることは把握している」「マネーロンダリング(資金洗浄)や汚職が行われているばかりか、金融犯罪や暴力、殺人といった全てが環境犯罪に関連している」と述べた。(c)AFP