【6月6日 Xinhua News】上海税関は3日、5月に実施した「外国ゴミ」の返送特別活動の成果が1カ月間で、固体廃棄物117ロット、合計7056トンに上ったと発表した。

 今回の返送特別活動の主な対象は、申告期限を超過した荷主不明の貨物だという。これらの未申告、荷主不明の固体廃棄物が長期間にわたって港湾や倉庫に留め置かれると、港湾資源の浪費や土地の占有につながるだけでなく、汚染の発生源にもなり、生態環境や人々の健康を害することになる。

 同市税関によると、これまで、申告期限を超過した荷主不明の固体廃棄物は、喉を通らない「骨」のようなもので解決が難しかった。5月の「外国ゴミ」返送特別活動月間の間、同市税関は十数回の督促会を実施し、関連の代理店や船会社と個々に話し合ったほか、6社の主要船会社を直接訪問して状況を聴取した。

 すでに倒産または中国市場から撤退した船会社のコンテナについては、同市税関が無害化処理を行った。

 同市税関は、引き続き通関地としての監督・管理や検査機能を強め、リスクモニタリングと特別検査を強化し、輸入廃棄物の環境保護に関する検験検疫項目のチェックに一層力を入れることで、「外国ゴミ」の密輸を徹底的に防ぎ、断固として「外国ゴミ」を国外へ締め出す考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News