【6月6日 Xinhua News】中国公安部の失踪児童情報緊急発表プラットフォーム「団円(団らん)」システムは、運用開始から3年間で行方不明の児童の情報3978件を発表し、失踪した児童3901人を見つけ出しており、その発見率が98%に達している。

 2日、国務院誘拐対策に関する部門間連席会議弁公室、公安部刑事捜査局による「子供を大切にし、誘拐に反対する」をテーマにした広報活動の北京会場での取材を通じて明らかになった。

 「団円」システムは公安部が「インターネット+誘拐取り締まり」という時代の要請に応えて開発し、2016年5月15日正式にオンラインされた。児童失踪情報が発表されると、同システムはいち早くニューメディアやモバイルアプリ端末を通じて児童失踪情報を失踪地から一定の範囲に送って、より多くの市民が関連情報を正確に入手し、遅滞なく手掛かりを提供して、公安機関の速やかな事件解決を助けられるようにする。現在、複数のニューメディアとモバイルアプリケーションが同プラットフォームに接続されている。

 「(誰に助けを求めるか)信頼できるメンバー名簿を作る」「児童失踪から24時間経たないと立件しないというのはデマだ」「子供を捜すときは『十人四追』法(注)をとればよい」……活動の会場で、警察官が活動に参加した父母や子供たちに誘拐防止の豆知識を一つ一つ分かりやすく説明していた。

 この日、全国の公安機関は統一的手配に従って、肉親確認、血液採取、誘拐防止ビラ配布、誘拐防止相談などさまざまな形の広報活動を行い、反誘拐業務の概況と誘拐防止の常識を紹介し、社会各界とりわけ児童の防犯意識を一段と強め、児童誘拐・人身売買を減らすために共に努力している。

 (注)捜索を粗·密の2組に分ける。第1組の粗い捜索では、半径2キロ以内で大通りを急いで追跡する。4人を配し、一つの方向を最低1人以上で追いかける。同時に第2組の細かい捜索も同じく4人以上で、やはり2キロ以内だが、主要な駅、バス停を対象に捜しに行く。1人は派出所へ通報に行く。1人は家に残る。(c)Xinhua News/AFPBB News