【6月3日 AFP】イスラエル軍は2日、2度にわたってシリアを攻撃した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えた。

 シリア側は、まず首都ダマスカス南方の軍と情報機関の拠点がイスラエルに攻撃され、その数時間後、同国中部ホムス(Homs)県にある空軍基地が攻撃を受けたとしている。

 在英のNGO、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、1回目の攻撃ではシリア軍兵士と外国人戦闘員の合わせて10人が死亡。2回目の攻撃では、シリア軍の兵士1人を含む5人が死亡し、武器庫が破壊されたという。

 監視団によれば、ホムスの基地にはシリア軍に加え、イラン部隊と、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の戦闘員が駐留しているという。

 これに先立ちイスラエルは、シリア側から1日夜にロケット弾2発が撃ち込まれ、うち1発がゴラン高原(Golan Heights)のイスラエル支配地域に着弾したことへの報復として、シリアのクネイトラ(Quneitra)県を空爆したと発表していた。(c)AFP