【6月3日 AFP】イラン政府は2日、米政府が「全般的な行い」を改めない限り、対話する余地はないと表明した。これに先立つ同日、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官はイランと前提条件なしで対話する用意があると発言していた。

 イラン外務省のアッバス・ムサビ(Abbas Mousavi)報道官は声明で、米国がイランに関する全般的な行いと活動を変えることが、対話を行うかどうか判断する際の基準になると述べた。

 イラン外務省の声明の中で同報道官は「イラン・イスラム共和国は、言葉遊びや秘密の目的を表現するための新たな言語の使用を無視する」と述べ、さらに「ポンペオ氏がイランに対する最大限の圧力を維持すると強調していることは、正されなければならない間違った行いが継続していることを示している」と指摘した。

 ここ数週間、米イラン関係は緊張の度合いを高めてきた。イラン問題でタカ派と見なされているポンペオ氏だが、訪問先のスイスで2日に「われわれは、前提条件なしで対話の席に着く用意がある」と述べて軟化した姿勢を示していた。米国はイランと国交を断絶しており、スイスはイランにおける米国の利益代表を務めている。(c)AFP