【6月1日 AFP】米国のパトリック・シャナハン(Patrick Shanahan)国防長官代行は1日、シンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ、Shangri-La Dialogue)で、近隣国の主権を脅かしているとして中国に警告するとともに、アジアの安定を保つため米政府は今後5年間で新軍事技術への投資を行うと述べた。

 シャナハン国防長官代行は、「中国は、地域の他の国々と協力的な関係を持つことができるし、そうすべきだ……他国の主権を侵害し、中国の意図に対する不信感を抱かせるような行動は終わらなければならない」と主張。「そうなるまでわれわれは視野の狭い将来のビジョンに反対の立場であり続ける。そして、中国を含むわれわれに恩恵をもたらしてきた、自由で開かれた体制を支持する」と述べた。

 米中政府は、南シナ海(South China Sea)や朝鮮半島(Korean Peninsula)、台湾海峡(Taiwan Strait)といった紛争の火種となり得る場所があるこの地域への影響力をめぐって争ってきた。

 世界中から国防相や軍幹部が集まるアジア安全保障会議では、米中関係が最も注目を集める話題になるとみられている。(c)AFP