【5月31日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は30日、メキシコから輸入されるすべての商品に6月10日から5%の関税を課すと表明した。メキシコを経由した不法移民の米国流入が止まるまで、税率を引き上げるとしている。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に「米国は6月10日、メキシコを通過してわが国に入る不法移民が止まるまで、メキシコからわが国に輸入されるすべての商品に5%の関税を課す」と投稿。「不法入国問題に対処がなされるまで、この関税は徐々に引き上げられる。対処がなされれば、関税は撤廃する」と続けた。

 米国では29日、国境警備隊が南部テキサス州エルパソ(El Paso)で1036人の移民集団を拘束したばかり。これは国境警備隊が遭遇した単一の移民集団としては最大の規模で、トランプ政権が不法移民問題を抑制できていないことが浮き彫りになっていた。

 トランプ氏の別のツイッター投稿によれば、移民らは29日午前4時ごろ、メキシコ北部シウダフアレス(Ciudad Juarez)からリオグランデ(Rio Grande)川を渡り、米国に不法入国していた。

 メキシコから米国に入って拘束された不法移民の数は、ここ数か月で1か月当たり10万人を超えている。(c)AFP