【5月29日 AFP】ベネズエラの危機的状況を打開するための政権側と野党側の協議が、仲介国ノルウェーの首都オスロで行われたと、関係筋が28日、明らかにした。

 ベネズエラでは経済破綻を招いた扇動的な左派指導者ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を追放するために、野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏が国民に蜂起を呼び掛けてきた。

 マドゥロ氏の退陣を求めるデモが勢いを増す中、1か月前には軍の一部兵士らによるクーデターが発生。マドゥロ政権への決定的な一撃になるとグアイド氏は期待したが、望み通りの打撃を与えることができないまま、決起の試みは立ち消えた。その後、野党側はノルウェーの仲介で政府側との話し合いに応じることに同意した。

 一連の動きに詳しい情報筋がAFPに対し、オスロで協議が行われたことを明らかにした一方、ノルウェー外務省はコメントを控えている。

 スペイン・マドリードを拠点に中南米のニュースを配信する日刊紙「アルナビオ(ALnavio)」は、オスロでの話し合いの焦点はグアイド氏が要求する「自由で公正な」選挙を実施するか否かにあったと報じた。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES, with Shaun Tandon in Washington