【5月29日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が28日、次戦のカードがルイス・オルティス(Luis Ortiz、キューバ)との再戦になることを発表した。これにより、アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との統一戦の実現はまたしても遠のく形となった。

 ワイルダーはツイッター(Twitter)で、オルティスとの再戦契約にサインしたことを発表。2018年3月に行われた1回目の対戦は、10回TKOでワイルダーが勝利したものの、「キングコング」こと40歳のオルティスも無敗の王者を大いに苦しめる激戦だった。

 ワイルダーは「ファンのみんなへ、ルイス・オルティスと自分が再戦にサインしたことを発表させてもらいたい。日付と場所は近いうちに伝える」「微妙な結果だったファイトは、どれもなる早できっちりケリをつけなくちゃいけない」と投稿した。米メディアは今回のファイトについて、9月28日にラスベガスで行われると報じている。

 現在33歳のワイルダーは5月18日に防衛戦に臨み、1回KOでドミニク・ブリーズエール(Dominic Breazeale、米国)を粉砕して9度目の防衛に成功した。これまでの戦績は41勝(40KO)無敗だが、昨年12月のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)戦だけは決着をつけられず、引き分けに終わっている。

 また今回の発表で、ジョシュアとの待望の統一戦が今年中に実現する可能性は低くなった。2015年を最後にワイルダーが1年に3戦以上したことはなく、オルティス戦が報道通り9月末だった場合、そこからわずか2か月の間隔でジョシュア戦に無理やり臨むとは考えづらい。(c)AFP