【5月28日 AFP】イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は27日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が「われわれは(イランの)体制変更を求めていない」「われわれは核兵器を求めていない」と述べたことを受け、「緊張を引き起こしている」のは米国側だと批判した。

 ザリフ外相はツイッター(Twitter)で、イランが核保有を目指しているとの見方を否定。同国の最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は「とうの昔に核兵器を禁じるファトワ(宗教見解)を出し、核保有を求めていないことを表明した」と記した。

 さらに同外相は、トランプ政権は「イランの人々を傷つけ、地域に緊張を引き起こしている」と批判。トランプ氏の発言について、「それが@realDonaldTrump(トランプ氏のツイッター公式アカウント)の真意かどうかは、言葉ではなく行動から分かるだろう」と続けた。

 トランプ氏は訪問先の日本で、米政府はイランの体制変更を求めておらず、同国政府との対話を歓迎すると述べていた。

 ハメネイ師は2003年以降、核兵器に反対するファトワを繰り返し出しているとされる。(c)AFP