【6月5日 AFP】約1世紀にわたり仏パリとトルコ・イスタンブール間を走行し、1977年に姿を消したオリエント急行(Orient Express)の豪華客車が復元され、先月、7両がパリ東駅(Gare de l'Est)に展示された。

 オリエント急行の名称使用権を持つフランス国鉄(SNCF)は、巨額の資金を投じ7年かけて当時の客車を復元。同社のギヨーム・ペピ(Guillaume Pepy)最高経営責任者(CEO)は、今回の展示はオリエント急行の再スタートとなるだろうと期待を示し、「われわれの目的は、この客車を欧州中で走らせることだ」と述べた。

 だが、復元された列車が再びパリ・イスタンブール間を走行するかどうかは、現在のところ未定だという。

 ペピ氏は、「客車の状態や運行再開の条件、欧州の安全基準への適合性などを調べる必要がある」「現在は技術的な作業を行っており、夏には前向きな決定ができればと考えている」と述べた。(c)AFP/Jean LIOU