【5月26日 AFP】19F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2019)は25日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が終了間際にコースレコードとなる最速タイムを記録し、チームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)を土壇場で0秒086上回ってポールポジションを獲得した。

 F1の元名ドライバーで、メルセデスの非常勤会長でもあったニキ・ラウダ(Niki Lauda)氏の死去をチームが悼む中、前年王者で今季もここまで年間首位に立つハミルトンは、コース最速となる1分10秒166をマークし、3戦連続でポールポジションを取っていたボッタスから1番手の座を奪った。メルセデス勢の最前列独占は、史上最多タイの62回目となった。

 予選残り十数秒の瀬戸際でモナコGPでは2回目、キャリア通算84回目のポールポジションを獲得し、感極まったハミルトンは、「ここは子供を含め、全ドライバーが夢見るコース」「素晴らしいマシンを持ち込めたし、バルテリとは激闘だったが、意欲と意志の力でポールが取れたと思う。かつてないほど厳しい戦いを強いられた」とコメントした。

 レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を抑えて3番手に入り、さらにチームメートのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)、ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)と続いたが、ガスリーはその後、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)とともに他選手への妨害で3グリッド降格処分を受けた。

 以下、昨年優勝したルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)、マクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、トロ・ロッソのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)と続いた。

 地元の期待を背負うフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は、チームの戦略ミスにより不運な予選Q1敗退となった。ジョビナッツィの降格により、決勝は16番手から一つ繰り上がっての出走となる。(c)AFP