【5月23日 AFP】サッカー元ハンガリー代表で、グレーのスエットパンツを着用して試合に臨むことで知られるGKガボール・キラーイ(Gabor Kiraly)が22日、現役引退を発表し、26年にわたるプロキャリアに終止符を打つことになった。

 43歳のキラーイは、国内外で自身の名を広めるきっかけになったトレードマークのスエットパンツをドレッシングルームのフックにつるし、優しくなでてその場を離れるという内容の映像をフェイスブック(Facebook)に投稿。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)やイングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)などでプレーしたキラーイは、「私にあらゆることを教えてくれ、人としても成長させてくれたサッカーに感謝している」と公式サイトにつづった。

 ハンガリー代表史上最多となる108試合に出場したキラーイは、同国としては約30年ぶりの主要国際大会となった2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)にチームの中心選手として出場。

 同大会で欧州選手権の最年長出場記録を更新したキラーイは、ベルギー戦ではケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)のFKを防ぎ、このセービングはファン投票によりそのシーズンの最優秀セーブに選ばれた。

 1993年、ハンガリー1部リーグのソンバトヘイ・ハラダーシュ(Szombathelyi Haladas)でプロデビューを飾ったキラーイは、1997年にヘルタに移籍すると、翌年にはドイツ・ブンデスリーガ1部の最優秀GKに選出され、同クラブでは計252試合に出場した。

 その後、イングランドのクリスタルパレスやウェストハム(West Ham)、アストン・ビラ(Aston Villa)、バーンリーFC(Burnley FC)、フラム(Fulham)、そしてドイツの1860ミュンヘン(1860 Munich)でプレーしたキラーイは、地元クラブのハラダーシュに復帰しここで現役を終えることになった。(c)AFP