【5月23日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は22日、同国代表FWユリアン・ブラント(Julian Brandt)とベルギー代表FWトルガン・アザール(Thorgan Hazard)を獲得したと発表した。

 すでにドイツ代表DFのニコ・シュルツ(Nico Schulz)を獲得していたドルトムントは、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するエデン(Eden Hazard)の弟であるアザールに続き、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)からブラントの補強にも成功した。

 ドルトムントは、ドイツ代表で24試合に出場するなど確固たる実績を持つ23歳のブラントが、移籍金2500万ユーロ(約30億円)で2024年までの5年契約を結んだと公式サイトで明かした。

 王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から興味を示されていたブラントは、自身の直感に従い、野心に満ちたドルトムントへの加入を決めたと語っている。

 ドルトムントは今季のリーグ戦で勇敢なタイトル争いを見せたものの、最終的には2ポイント及ばずバイエルンに優勝を譲った。そうした中でブラントは、ドルトムントがリーグ制覇を目指して来季に臨むだろうという事実に引きつけられたと話した。

 ブラントは「僕は成長したい。ドルトムントはタイトルを逃したばかりだから、成長できる余地がある」と語った。

 ドルトムントのミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)スポーティング・ディレクター(SD)は、ブラントを「成長の余地がまだまだあるプロフェッショナル」と称し、賛辞を送った。

 ドルトムントはこの数時間前、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)からアザールを獲得したと発表。26歳のアザールは4月の時点でドルトムントに加入することになると明かしており、あとは契約の詳細を詰めるだけとなっていた。

 独日刊紙ビルト(Bild)によれば、アザールの移籍金は2500万ユーロで、そこにボーナスが加えられるという。

 メンヘングラッドバッハで通算182試合に出場し、46得点44アシストをマークしているアザールについて、ツォルクSDは「彼がドルトムントへの加入を完全に納得してくれたことを、われわれはとてもうれしく思う」とコメントした。

「彼はドイツ・ブンデスリーガ1部での経験が豊富で、ベルギー代表でもある。持ち前のスピードと決定力の高さでチームに貢献してくれるだろう。ここ数年にわたり、その実力を証明している」

 ブラントとアザールを獲得したドルトムントは、直前にも1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)から2700万ユーロ(約33億円)でシュルツを補強しており、短期間で3選手との契約に成功した。(c)AFP