【5月23日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英政権で議会の議事運営を担うアンドレア・レッドソム(Andrea Leadsom)下院院内総務が22日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる危機へのメイ首相の対応に反発し、辞任を表明した。

 与党・保守党の幹部でもあるレッドソム氏はメイ首相に宛てた書簡で、EU離脱の是非をめぐる2016年の国民投票に言及。「われわれのアプローチで投票結果を履行できるとは、もはや信じられない」ため、辞任すると伝えた。

 英議会はすでに、メイ首相がEU加盟27か国とまとめた離脱協定案を3回否決。英国は当初の予定日だった3月29日に離脱を実施できず、EU側に猶予を求めることとなった。

 メイ首相はすでに、6月初旬に4度目の協定案の採決が実施された後、結果にかかわらず辞任する意向を表明。さらに、EU離脱の是非を問う2度目の国民投票を実施するかをめぐり議会採決の機会を設ける方針を示すなど、EU残留派の取り込みを狙ったが、失敗に終わっている。

 現状に危機感をつのらせた与党・保守党の議員らは22日、非公開協議を行い、メイ氏に対する不信任投票を可能にする規則改定について協議した。(c)AFP