【5月21日 AFP】フランスのランス(Reims)の病院で10年間植物状態となっているバンサン・ランベール(Vincent Lambert)さん(42)に対し、担当医らは21日、裁判所命令に従って延命治療を再開した。弁護士らが明らかにした。

 担当医らは前日20日午前、ランベールさんの妻や他の親族らの意向を踏まえて、水分補給や栄養の静脈投与を停止することを決定。生命維持装置の停止に踏み切っていた。

 しかし首都パリの控訴院が同日、関係諸機関に対し、国連(UN)の「障害者の権利委員会(Committee on the Rights of Persons with Disabilities)」による判断を待つ間、ランベールさんの生命を維持するため「あらゆる措置を取る」よう命じていた。(c)AFP